今回は改めてオリジナルテイクをじっくり聞いてみた感想
SIDE ONE
@ROCKS OFF
タイトなビート、シャッフルするリズムギター、ローリングするステュのピアノに
分厚いホーン、申し分ないトップナンバー
ARIP THIS JOINT
続いてヒステリックなまでにシャウトするアップテンポR&R これがまたライヴで最高
BSHAKE YOUR HIPS
ブルースの手ほどきを受けたナンバー、もちスリム・ハーポのアルバムは買った
70年のオリンピック・スタジオでほぼあらましは出来上がっている
CCASINO BOOGIE
このボソボソベースはビルではなくキース、コーラスが絡んだ
黒いフィーリングが素晴らしい、アルバムの中でベスト3に入る出来、
陽気なジャンキー・サキソフォニスト、ボビー・キーズが
ここでもいいソロを聞かせる ストーンズとよほど馬が合うのだろう
DTUMBLING DICE
最高のテンポ、粘りつくリズム、ライヴでも常にプレイされる曲だけど
このスタジオ・テイクを超えることは不可能
SIDE TWO
@SWEET VIRGINIA
最高によく出来たカントリーバラードだけどドラッグまみれの歌で歌詞がヘヴィー過ぎる
ATORN AND FRAYED
71年の空気漂うどこか懐かしいカントリーソング
BSWEET BLACK ANGEL
これもパーカッションとアコギが醸し出すアーシーな感じがGOOD
レコードで聞くとSIDE ONE -B面を一番聞いちゃう
CLOVING CUP
ニッキーホプキンスのピアノはこの曲をはじめ
アルバムの色になっている曲の展開がいい いつも興奮するぜ
SIDE THREE
@HAPPY
ジミーミラーのへたうまなドラムとキースのへたうまなスライドでロックする。
3分ジャストということでカップラーメンソングと呼ばれる
ATURD ON THE RUN SIDE ONE-
B と共にブルースアルバムを聞くきっかけになった曲
60年代のブルースロックとは違い色褪せない
BVENTILATOR BLUES
当時はあまり好きでなかった気がする 渋いってことかな?
CI JUST WANT TO SEE HIS FACE
実はメインストリートというとこのイントロを思い出すほど強烈なインパクトが俺にはある
DLET IT LOOSE
前の曲の泥臭さがこの曲の美しさをより引き立てる
ここでもニッキーがセンティメンタルなピアノを聞かせてくれる
ハモンドオルガンのような音はキースのエフェクトを通したギター
SIDE FOUR
@ALL DOWN THE LINE
イントロのキース、スライドのミックとも素晴らしい音で入ってくるROCK 'N' ROLL
ボーナスCDのJの項参照
ASTOP BREAKING DOWN
ロバジョンのナンバーを見事にオリジナルに仕上げたブルース
ミックのハープも出色
70年のオリンピック・スタジオでほぼ完成をみている。
BSHINE A RIGHT
素でもすごく綺麗なメロディを持ったナンバーだけど、
レゲエリズムが隠し味になってたり、ゴスペルっぽいコーラスが入ったり、
ドラッギーなエコーがかかったり、冴えまくりです
CSOUL SURVIVOR
いまだライヴではプレイされていない名曲中の名曲
チャーリーのドラムには参るね、かっこよすぎ、これ
全編を通してブルース・フィーリングに満ちたハープを聞かせるミックを聞くにつけ、
今までに蓄積された黒人音楽からの吸収が開花した感があり、それらはまた
随所に旺盛な実験的アプローチとなって表われている。
スリーコードのブルースをいかに黒人みたいにやるかに
躍起になっていた60'Sのブルース・ロックを軽く一蹴する出来だ。
ブルースから派生した様々なリズム、ビート感を自在に変化させながら
自分たちのサウンドにしてしまった
このアルバムがあったからこそ、後にファンキーで間の多いリズムを多様した
『BLACK & BLUE』を生み、ザックリとしたギターサウンドに支えられた
ルーズな乗りの1975、76年の演奏に昇華し、
時代を意識した性急なビートナンバーを詰め込んだ
『SOME GIRLS』と1978年のストレートなパンキッシュなステージに
そのスタイルを変えても決してぶれることはないのだ。
そしてまた今回新たなニューナンバーがここから生まれたわけだ。
>>EXILE ON MAIN ST.Part3に続く
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