ヨーロピアンパパ推薦盤紹介!「REAL ROCK FILE」

EXILE ON MAIN ST. PART2

(記:2010/8)

ZEP

今回は改めてオリジナルテイクをじっくり聞いてみた感想

SIDE ONE
@ROCKS OFF
タイトなビート、シャッフルするリズムギター、ローリングするステュのピアノに
分厚いホーン、申し分ないトップナンバー

ARIP THIS JOINT
続いてヒステリックなまでにシャウトするアップテンポR&R これがまたライヴで最高

BSHAKE YOUR HIPS 
ブルースの手ほどきを受けたナンバー、もちスリム・ハーポのアルバムは買った
70年のオリンピック・スタジオでほぼあらましは出来上がっている

CCASINO BOOGIE
このボソボソベースはビルではなくキース、コーラスが絡んだ
黒いフィーリングが素晴らしい、アルバムの中でベスト3に入る出来、
陽気なジャンキー・サキソフォニスト、ボビー・キーズが
ここでもいいソロを聞かせる ストーンズとよほど馬が合うのだろう

DTUMBLING DICE 
最高のテンポ、粘りつくリズム、ライヴでも常にプレイされる曲だけど
このスタジオ・テイクを超えることは不可能

SIDE TWO
@SWEET VIRGINIA
最高によく出来たカントリーバラードだけどドラッグまみれの歌で歌詞がヘヴィー過ぎる

ATORN AND FRAYED 
71年の空気漂うどこか懐かしいカントリーソング

BSWEET BLACK ANGEL
これもパーカッションとアコギが醸し出すアーシーな感じがGOOD 
レコードで聞くとSIDE ONE -B面を一番聞いちゃう

CLOVING CUP
ニッキーホプキンスのピアノはこの曲をはじめ
アルバムの色になっている曲の展開がいい いつも興奮するぜ

SIDE THREE
@HAPPY
ジミーミラーのへたうまなドラムとキースのへたうまなスライドでロックする。
3分ジャストということでカップラーメンソングと呼ばれる

ATURD ON THE RUN SIDE ONE-
B と共にブルースアルバムを聞くきっかけになった曲 
60年代のブルースロックとは違い色褪せない

 

BVENTILATOR BLUES
当時はあまり好きでなかった気がする 渋いってことかな?

CI JUST WANT TO SEE HIS FACE
実はメインストリートというとこのイントロを思い出すほど強烈なインパクトが俺にはある

DLET IT LOOSE 
前の曲の泥臭さがこの曲の美しさをより引き立てる
ここでもニッキーがセンティメンタルなピアノを聞かせてくれる 
ハモンドオルガンのような音はキースのエフェクトを通したギター

SIDE FOUR
@ALL DOWN THE LINE
イントロのキース、スライドのミックとも素晴らしい音で入ってくるROCK 'N' ROLL
ボーナスCDのJの項参照

ASTOP BREAKING DOWN
ロバジョンのナンバーを見事にオリジナルに仕上げたブルース 
ミックのハープも出色 70年のオリンピック・スタジオでほぼ完成をみている。

BSHINE A RIGHT
素でもすごく綺麗なメロディを持ったナンバーだけど、
レゲエリズムが隠し味になってたり、ゴスペルっぽいコーラスが入ったり、
ドラッギーなエコーがかかったり、冴えまくりです

CSOUL SURVIVOR
いまだライヴではプレイされていない名曲中の名曲 
チャーリーのドラムには参るね、かっこよすぎ、これ

全編を通してブルース・フィーリングに満ちたハープを聞かせるミックを聞くにつけ、
今までに蓄積された黒人音楽からの吸収が開花した感があり、それらはまた
随所に旺盛な実験的アプローチとなって表われている。
スリーコードのブルースをいかに黒人みたいにやるかに
躍起になっていた60'Sのブルース・ロックを軽く一蹴する出来だ。
ブルースから派生した様々なリズム、ビート感を自在に変化させながら
自分たちのサウンドにしてしまった
このアルバムがあったからこそ、後にファンキーで間の多いリズムを多様した
『BLACK & BLUE』を生み、ザックリとしたギターサウンドに支えられた
ルーズな乗りの1975、76年の演奏に昇華し、
時代を意識した性急なビートナンバーを詰め込んだ
『SOME GIRLS』と1978年のストレートなパンキッシュなステージに
そのスタイルを変えても決してぶれることはないのだ。
そしてまた今回新たなニューナンバーがここから生まれたわけだ。

>>EXILE ON MAIN ST.Part3に続く